例えばある夜、いつもの帰り道で宇宙に出会う。目を細めてぼやけた視界の先では、信号や街頭の光が星々のように散りばめられていて、私はそんな夜道を闊歩しながら宇宙と交信を試みる。私たちはまだ宇宙に行くことが出来ないけれど、ほんとうはいつだって今生きている日常の中に宇宙を見出すことが出来る。
例えば路地裏で目にするアルミパイプの群れは、なんだか地球外生命体のように見える。置き去りにされた靴からは、そこでの物語を思い起こさせるし、街に点在するカーブミラーはいつもわたしを見ている。そうした何気ない想像から、わたしたちの日常の風景は、奇妙でおかしなものに変化していく。
同時代を生きるあなたの「日常へのまなざし」が更新されて、いつもの風景を見つめてみたくなるような、そんなきっかけを作れたらうれしい。

Moka Takeda | 武田萌花
1997
東京都出身
2020
東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 卒業
東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻 入学
2022
ドイツ・ミュンヘン美術アカデミーに留学
STUDIO JIRO KAMATA インターンシップ
現代における「風景の在り方」や「移動」をテーマに映像や物語を用いたインスタレーション作品を制作している。
Exhibitions
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2023
ICCアニュアル2023 ものごとのかたち エマージェンシーズ!045「Day Tripper」(ICC)
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「地平線に目を向ける-視点の変化」(北千住BUoY)
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「地平線に目を向ける」(東京都/The 5th Floor Gallery)
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「EKKYO.Fes」(宮城県仙台市)
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2022
Ausstellungsprojekt 「Storage」(ミュンヘン,ドイツ)
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Jahresausstellung2022「Klass Pitz: COPULA」(ミュンヘン,ドイツ)
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「TOKYO GEIDAI ART FES 2022」(オンライン公開)
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2021
「群馬青年ビエンナーレ2021」(群馬県立近代美術館)
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「TARA JAMBIO ART PROJECT 報告展」(香川県粟島/COVID-19の影響で開催延期)
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2020
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「ATLAS展」(東京藝術大学)
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「INTRODUCTION EXHIBITION2020 on the web」
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「大京都 in 亀岡-移動する有体-」(COVID-19の影響で開催中止)
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「東京藝術大学 第63回卒業・修了作品展」(東京都美術館)
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2019
「WIP展」(東京藝術大学)
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2018
二人展「Doomsday」(東京藝術大学)
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グループ展「VACANCES」(東京藝術大学)
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2017
京都けいはんな記念公園「月のアート展」
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2016
Galley Conceal Shibuya 企画展「TRANSITION」
Projects
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2022
越境と共創の場の創出を行う「EKKYO.HUB」コアメンバーとして活動開始。
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2021
文部科学省「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~」多様性人材コース14期生 採択
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2020
「TARA JAMBIO ART PROJECT」(天草臨海実験所調査にアーティストとして参加)
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「アート・ルネッサンス支援プログラム」採択
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2019
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2018
虹のコンキスタドールMV「やるっきゃない2018」アート&デザイン担当
Awards
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2021
「群馬青年ビエンナーレ2021」 入選
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「TOKYO GEIDAI ART FES 2021」 優秀賞